WWS ~vol.21 世界に誇るラブホ

代官山で、ラブホがテーマの展示をやっていると聞いて行ってきた。
ラブホに感動したオランダのアーティストが、ラブをテーマに
1部屋ずつ好きなようにデザインしたもの。宿泊もできる。
部屋は時間が合わず見られなかったけど、
ベッドに寝転びながら映画を見るイベントに参加してきた。

上映されたのは、「ラブホテル・コレクションー甘い記憶ー」というDVD。
ひたすらぶっ飛んだラブホの部屋を紹介する映像作品で、
写真家・都築響一さんと村上賢司監督のコメンタリー付きで上映された。
上映後、村上監督が最近のラブホの現状をトークするというぜいたくな内容だった。

敬意を込めて言います。日本のラブホ、アホすぎる。最高。
部屋の中に気球を作っちゃうとか、
川が流れて橋かかっちゃってるとか。
中にはネオン輝く宇宙船の部屋もあった。
カーセックスが流行った時代の部屋には、
車型のベッドがあったり、もうはちゃめちゃ。

村上監督いわく、こういう部屋は維持費がかかるので
人知れずリニューアルしてしまうことが多いらしい。
「回転ベッド」「鏡張り」がなくなる原因になった
風営法の影響ももちろんある。
駒込にある気球部屋で有名なラブホは、
イベントの2週間前に閉館してしまったとか。
いつか気球部屋は泊まろうと思ってた私、「えー!」と声を上げてしまった。

途中、ヨーロッパっぽい白人カップルがイベントをのぞいてたけど、
びっくりして帰ってしまった。
日本語でのトークに尻込みしたのか、
ラブホの衝撃映像にびっくりしたのかはわからない。

日本って、すごくエロにゆるかった。
電車に乗るとエッチな広告がいっぱいあって、
家族でテレビを見てるのに変なシーンが流れたりした。
住宅街に突然現れるラブホに、
「どうしてこんなところに・・?」ってドキドキしたり、
深夜に誰にも見つからないようヘッドホンしてギルガメを見た、
あの無駄な時間がすばらしい妄想力を生み出してきた。
ベッドがあれば事足りるのに、部屋の中に気球なんて作っちゃった。
あんなにくだらなくてステキな場所、アメリカにはない。

それが日本もアメリカみたいになんでも規制するようになってる。
深夜も、おっぱい出してる番組なんてなくなっちゃった。
だからって性犯罪がなくなったり、
男性が避妊や性に詳しくなってるわけじゃない。
だったら下品でエロいままが楽しい。

エロ文化を守るために日本人ができること、なんだろう。
ラブホ文化を死守するには、やっぱり泊まるしかないか。
デートで外出してみたものの、やっぱりやりたくなって
2時間ホテルに駆け込むっていうガツガツした気持ちは
いつまでも持っていたいよね。
ラブホに惚れ込んでくれたオランダ人がいるぐらいだもの。
高速のインター付近に乱立するネオンが、いつまでも残りますように。 

  

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