WWS ~vol.01 日本でしか輝けない男たち

 

外国人男性は、情熱的で、優しくて、毎日愛の言葉をささやいてくれる。
セックスも上手そう。そんなイメージが強いのか、外国人と付き合ったことがあると話せば、「やっぱりすごいの?」と聞かれる。ここでいう外国人とは、主に欧米人のことだ。

彼らは褒めるのが上手い。レディーファーストの文化で育っているから、レストランでのエスコートも紳士的。一緒にパーティーへ行くときは、一輪のバラを手に迎えに来てくれる。だからって、欠点がないわけじゃない。男に対する不満は、日本人へのそれと変わらないのだ。

ポルトガル系白人の元彼は、アイシャドウを変えただけで「お化粧、いつもと違うね。かわいいよ」と言ってくれた。
細かい所に気がつく。ただ、女にだらしなかった。どんなに優しくても、他の女に同じことをしているなら意味がない。別れの言葉を告げると、「これからは君の顔を思い浮かべながら他の女とセックスするよ」と言った。別の元彼は、かっこよくて繊細なのに、セックスがド下手だった。結局、どこの国にもイイ男とそうでない男がいて、浮気するヤツとしないヤツがいる。裸になったら、国籍なんて関係ないっていう結論に至った。

とは言え日本では、外国人、特に白人が良い意味で目立つ。
白人、黒人、ラテン系、アジア系が入り混じった国とは違って、そこにいるだけで視線が集まる。「一度でいいから外国人と付き合ってみたい」という友人も多い。しかし、母国でモテない男が日本では美味しい思いをしているというから聞き捨てならない。

「冴えない白人が、超ホットな日本人の女を連れてるの。もっとふさわしい男がいるはずでしょ?」。

そう話すのはシドニー出身のJちゃん。旅が大好きな弁護士の彼女は2年前、日本でも働いてみたいと英会話教師として来日した。初めて歩く東京の街中で、ジャパニーズビューティーがモテない白人といちゃついているのを見て愕然とした。オーストラリアでは絶対に見ない光景だった。

疑問はすぐに解けた。彼女を含め、一緒に来日した外国人が、日本人からハリウッドスターのような待遇を受けた。
背が高い、肌がきれい、鼻が高い。ありとあらゆる褒め言葉が注がれる。彼女は、「外国人が珍しいから、自分たちと違うものに惹かれるのだろう」と冷静に考えた。しかし、母国でモテたことがない男たちは、「最初は戸惑っていたけど、そのうち自分はブラット・ピットだと勘違いし始めた」らしい。

確かに六本木で飲んでいると、見た目がイマイチな男でも強気に口説いてくる。

一番驚いたのは、「回らない寿司に連れて行ってあげようか」と言ってきたアメリカ人だ。ご丁寧に、「カウンターで食べる店だよ」と付け足してきた。すごーい、回転寿司しか食べたことがないの、なんて言うと思った?聞き流して、さっさと店を出た。高いものを食べさせれば日本人なんて楽勝だと思っていたのだろう。これまで、どんな女とデートしてきたのか。

日本で幅をきかす彼らに、Jちゃんは怒りすら抱くようになった。 「ガリガリでちっともセクシーじゃないイギリス人が、『イギリスに帰って街を歩いていたら、誰も僕のことを見なかった。日本では注目の的なのに』ってまじめな顔して言うのよ」と、次々に勘違い男のエピソードが飛び出す。「こんな男たちとデートするもんじゃないって。6年間日本に住んで、3回も日本人と結婚した最低男だっていたんだから」

需要と供給ってやつなのか、海外では捨てられるものが日本では重宝されたりする。アラスカじゃサーモンを釣ったら卵は川に捨てる。イクラを捨てるなんて信じられないけど、食べない人には必要ないのよね。イイ男の世界基準があるわけじゃないし、他国でモテないから日本でもモテないと断定するのはかわいそうな話。

問題は、外国人であるというだけで特別扱いされ、モテモテだと勘違いしちゃってる男たちが日本にいるということ。日本人なら落とせると、私たちが甘く見られていること。

そもそも人種など関係なく、男を甘やかしちゃいけない。モテるための努力をせず女に囲まれたら、つけあがるだけだ。私たちの需要を満たすためにも、日本で認められてこそ本当の男だと思われるようシビアにならなくちゃ。
「回らない寿司でもどう?」なんてセリフ、恥ずかしくて言えなくなるようにね。

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