Midnight Talk ~vol.18 男を美味しく食べるコツ
あまり上品な話しではないが、男性が女性を誘いベッドインまで達すると「食っちゃった♪」なんて表現する場合がある。
でも、いろいろ考えてみると、男性が食われたのだ、と表現するのが正しいように感じてならない。カマキリだって蜘蛛だって、食われるのはオスだ。それに身体の構造を考えたって、食われているのは男性の方に間違いがない。(でしょ?)
男を食うってことが女の本能だとして、それが正しいことだとしよう。女性を誘うのが上手い男性って言うのは、「食われ上手」ってことだ。
まるで、アンパンマンのようだ。疲れた友だちを見たら「僕をお食べよ」と言ってニコニコして食べさせる彼は、ものすごくモテるに違いない。モテる理由は、食べさせることだけでなく、無限に再生し食べさせ続けることできる点だ。自分の息子をモテるようにしたいと思う女性は、アンパンマンを見せることオススメする。(マジで)
食の趣味は千差万別、人それぞれだ。あっさりした料理が好きな女性もいれば、脂っこい料理が好きな女性もいる。果物は熟れた方が美味しいし、逆に初物を好む女性もいるかも知れない。いずれにしても必要なことは、「清潔」であることだ。
食あたりにするわけにはいかない。
あなたが「男を食う」ためにできることは、提灯アンコウのように、魚を引き寄せる能力を身につける方法がある。自分の身体にそのような能力を期待できない場合は、漁り火のような「仕掛け」を作って、引き寄せることもできる。誰も見たこともない上等な魚を釣り上げたいなら、漁場を慎重に選んで釣り竿一本で狙い撃ちするのが良いかも知れない。
でも、そんな漁場は誰も教えてはくれない。
狩猟経済に見切りをつけたいあなたは、養殖も視野に入れることも重要だ。たしかに「養殖物」は価値は若干落ちるかも知れないが、教育方針を間違えなければ、外洋でも生きていけるタフな男に育てることもできる。
釣るのも、養殖も、そして獲物の料理も、相手に対する研究と継続を保証する愛情が必要だ。何度か失敗を重ねながら、コツを掴んでいくことで、美味しく食べられるようになる。
個々の能力が発達して、活動範囲が広がっていくと、競争者も多くでてくるので、適当なグループを構成して全体的な競争力を維持しようとする。漁業協同組合などが良い例だ。そこでは有効な漁法をみんなで勉強したり、どうせ養殖するなら、みんなで養殖した方が経済的だと言って共同作業でプロジェクトを組んだりする。
男の程度は、実は女の程度に比例している。イタリア男がモテるのは、イタリア女に注目すべきなのだ。イタリア男達を育てたのはイタリア女達に違いないのだから。
これが女が男を美味しく食べるコツ。